南部鉄器の見学に行ってきました。
「見学用にしてないんで…」と思いっきり職人さんの作業場!いやいや、こういう所を観たいですよ!
棚には鉄瓶の山。積み重なっています。
床には土や粘土。型などが置いてあります。
南部鉄器とは鉄で出来ています。
17世紀中頃、南部藩主が京都から盛岡に釜師を招き、茶の湯釜をつくらせたのが始まりといわれます。
盛岡はその良質な原材料に恵まれたことなどによりだんだんと広がっていったそうです。
…で、どう作るのかな?
今回お世話になります”高橋”さんに工程をわかりやすく教えてもらいました。
土を集めてきて”鋳型”作り…。つまり、溶かした鉄をこの型に入れる物ですね。
話をきくとこの鋳型造りがとっても手間がかかるそうです。
”焼き型”、”生型”、”乾燥型”と、いろんなやり方があります。
特にこの”焼き型”は手作業。ポツポツした出っ張りを棒でひとつひとつ型に突いて行くんです。
間合いや、深さなど、職人の技で仕上がる作品が変わるのです!
実際、”生型”で造った作品、”焼き型”で造った作品を触らせてもらいました。
ひとつひとつ手作業の”焼き型”はポツポツははっきり出ており、生型よりも薄い!重さもぜんぜん違います。
「初心者的な質問ですが、中の空洞ってどうやって造るんですか?」
ナイス質問!!鉄を流し込むのですが、そういえば空洞ってどうやって出来るんだ?
「中子を使うんですよ。」
天上を見上げると、別のアイテム”中子”が!
「これを中に入れて、鉄を流し込むんですよ」
型の中に中子がスポットはまりました。
若干の隙間があり、そこに鉄が流れるってやつですね!
つまりはこんな感じで空洞ができるってこと
なぁるほどね!こんな感じで空洞ができるんだな!すっごく納得です!
などなど、見学をし、南部鉄器で沸かしたお茶をご馳走になりました。
「なんか、南部鉄器で沸かしたお湯で作ったお茶は一味違う気がしますね」
みんな同感。ありがたく飲みました。
さて、ヴァンダンジュの入り口付近のスペースを高橋さんの作品を飾ろうと只今計画中です!
ぜんぜん知らなかった南部鉄器。興味も沸きそうです!